多治見市は岐阜県の南側に位置し、市の中心を土岐川が流れています。四方を山で囲まれており良質の粘土に恵まれ、古くから焼き物の製造が行われてきました。そんな多治見の街をぶらっと散策してみると、たくさんのタイルを目にすることができます。今回は、ほんの一部の「街中で出会えるタイル」をご紹介します。
多治見駅南口周辺
多治見駅の改札口正面には大迫力の陶壁がそびえたっています。七代加藤幸兵衛氏作の「ひびきあう声」という作品です。
多治見駅から徒歩五分ほどのところにある「ながせ商店街」へ入っていくと、上にも下にも、あらゆるところでタイルを発見できます。Y字路に建っている建物にもカラフルな陶壁が。
商店街をまっすぐいくと「おりべかっぱ広場」があります。多治見市に伝わる河童伝説にちなんで、かっぱの像がお出迎えしてくれます。
多治見駅の改札口正面にそびえる立派な陶壁
ながせの文字の背景にもタイルが
歩道にもタイル
タイルがかわいい三角屋根の小屋
ながせ商店街にある陶壁
おりべかっぱ広場
多治見に伝わるかっぱ伝説にちなんで
駅近くの栄広場のトイレ
タイルを使用したデザインのトイレ
多治見駅北
多治見駅を北口から出たところにあるトイレは、屋根の上までタイルが貼ってあります。多治見では他にも凝ったデザインのタイルがあしらわれたトイレがあちこちに見られます。
歩道には「メモリアルタイル」がはめ込まれています。市民の方々の思いを絵やメッセージとしてタイルに焼き付ける、多治見ならではの形で刻む思い出が、とても素敵です。
立体駐車場の横には「キン肉マン」に登場する正義超人「タイルマン」の等身大の像があります。体重5,000kgという想定で、地元のタイルを使って忠実に再現されています。5,000kgのズッシリ感が伝わってきますよ。
多治見駅北側のトイレ
トイレの屋根の上にもタイルが
メモリアルタイル
焼き物らしい味わいのあるサイン表示
サインプレートもタイル
漫画キン肉マンに登場する正義超人「タイルマン」
市内中央を流れる土岐川
多治見市で一番大きな川「土岐川」。夏には多治見花火大会会場となる場所です。この川の堤防にもタイルが貼られています。
犬とのお散歩中に休憩したり、親子で遊んでいる方がみえ、のどかな風景が広がっています。日が沈みかけた頃がとても綺麗で、どんな悩み事も土岐川と一緒に流れて行ってくれそうです。
土岐川
堤防に色とりどりのタイル
クラッシュタイルを使用した大胆なアート
笠原町・モザイクタイルミュージアム周辺
モザイクタイルミュージアムを中心にぐるりと歩くと、子供たちの作品が道沿いに飾ってあったり、壁一面タイルの家や、タイルに関わるショップもあり「タイルのまち」であることを感じさせてくれます。
笠原町のゴミステーションは「モザイクプリンセス」というボランティア団体の方々が案を出し合って考えたデザインを、タイル職人さんと協力しながらタイルアートを施工されています。
ゴミ捨て場と思えないほど綺麗で、地元愛に溢れた有志の方々の作品に感動しました。まだまだ沢山ありますので、笠原町を探索してお気に入りを見つけてみてくださいね。
【関連記事】多治見市笠原町:ゴミステーションのモザイクアートp>
笠原のゴミステーション
見事な鶴のアート
鮮やかな青いタイル
モザイクタイルが貼られた立水栓
壁一面のタイル
メモリアル絵タイル
タイルの町ならではの風景
こんなところにもタイル発見
素敵なモザイクアート街道
国道19号線「白山町」交差点にある白山地下道。地下道の壁にはいくつもの多治見の風景などがモザイクタイルで表現されていて、ギャラリーのように見て楽しめます。
白山町地下道
多治見の風景などがモザイクタイルで表現されています
虎渓山 永保寺
多治見修道院
安養寺
通りながら眺めると楽しくなります
その他
インター出入口周辺
多治見ICを降りてすぐのところあるインターパークでは、オレンジ色のタイルで彩られた多治見市のマスコットキャラクター「うながっぱ」がお出迎えしてくれます。
多治見市のマスコットキャラクターうながっぱ
歩道橋の橋にもタイル
うながっパークのベンチ
根本交流センター
JR根本駅からすぐにある根本交流センター。外壁にグリーンを基調としたモザイクタイルが貼られています。
門柱に陶文字
グリーンを基調としたモザイクアート
共栄公園
高田町の丘の上にある共栄公園には大きな陶器のオブジェが。
大きなセラミックアート
色とりどりのクラッシュタイル
権現橋・権現公園
権現橋の欄干には乙女心をくすぐるパステルカラーのタイルたちが敷き詰められています。ハートのタイルを見つけて幸せな気持ちになりました。
権現公園の中のモニュメントタイル
権現橋の欄干はタイルがびっしり
ハートのタイルをみっけ!
多治見修道院・元町公民館
修道院の正門に入る手前の壁にたんぽぽのモザイクアート。暖かい気持ちになりますね。
元町公民館のモザイク画には、鹿が生き生きとした姿で表現されています。
修道院にタンポポのモザイクアート
壁一面のタイルアート
まとめ
街中で、ふと意匠の凝らされたタイルやモザイクアートが目に入ると、驚きや発見があって嬉しくなりますね。
多治見には、まだまだたくさんのタイルや焼き物が町のあちこちに隠れています。みなさんも素敵なタイルを探して、陶器の町・多治見をぶらっと散策してみてはいかがでしょうか?