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2023.07.18
上絵付技法について
タイルの豆知識 オーダータイル 絵タイル
今回は、タイルの絵付技法の一つである「上絵付技法」ついてご紹介いたします。
食器の絵付けの際に用いる、多彩な技法をタイルに応用することで、唯一無二の絵タイル製作が実現可能です。低温二度焼成による、特徴的な色彩表現と絵画的な表現をご覧ください。
上絵付技法とは
上絵付技法とは、焼きあがったタイルに油性顔料で絵を描き、800℃程度で焼き付ける技法です。
古くから、焼き物を華やかに加飾する技法として使用されており、江戸時代初期ごろに中国から伝来したと言われています。五彩を中心とした、鮮やかでビビッドな彩色から、当時は「赤絵」と呼ばれ親しまれました。
どこかレトロで懐かしい雰囲気を纏ったタイルを通して、焼き物の伝統と絵タイルの新たな一面をお楽しみください。
上絵付技法の特徴
色彩豊かな表現や絵画のような雰囲気を表現することに優れており、発色を重視する絵柄に最適な技法です。金や白金等の繊細な色の焼き付けの際、弊社では積極的にこの技法を取り入れております。
色彩豊かな表現が特徴ですが、高温一度焼成に比べ、耐候性・耐摩耗性は若干劣るため、内装の壁への使用がオススメです。
低温二度焼成により、繊細な色の焼き付けを実現。
唐長タイル【壁用】KU-W/GOK高温焼成での焼き付けが難しい色も鮮明に表現します。
唐長タイル【壁用】NA-S/SIB
製作工程
数あるテクニックの中から例として「筆による手描き」と「手刷りによる印刷」の二種類の方法をご紹介いたします。
この二つの方法は、主に小ロットの絵付けの際に使用します。お客様のご希望の完成イメージやご予算、必要枚数等に合わせて最適な方法をご提案しておりますので、お気軽にご相談ください。
筆による手描き
絵筆を使用し、丁寧に手作業で絵付けを行います。主に油性絵具を使用するため、絵具のテクスチャや筆のタッチを表現できます。敢えて筆跡を残こすことで、水彩画や油彩画のような、温かみのあるタイルが焼き上がります。
まとめ
いかがでしたか?今回は絵タイル制作技法の一つである「上絵付技法」についてお話しいたしました。使用する技法ごとにタイルが新たな一面を覗かせるため、製作者である私たちも、完成を楽しみにしながら絵付けを行っています!
オリジナルタイル製作にご興味のある方、製作をご検討中の方は、是非一度エクシィズご相談ください。