2025年3月4日(火)~3月7日(金)、東京ビッグサイトで開催された 国内最大級の建築総合展示会「建築・建材展2025」 に、弊社 エクシィズ が出展しました。
リサイクルタイル事業「ecorevo」にスポットを当て、環境に配慮したサステナブルな建材の可能性を広くご紹介しました。今回は、展示会の様子と「新たに発表したプロダクト」についてご紹介します。
「ecorevo」の世界観を体感できるブースデザイン
ブースデザインは、デザイナーのジェームス薫ビューリー氏が担当。彼の洗練されたデザインによって、「ecorevo」の魅力を最大限に引き出す空間が実現しました。
ジェームス 薫 ビューリー
プロダクトデザイナー。
TOTO株式会社、プロダクトデザインスタジオ Hers Design Inc.で住宅設備、家電製品、生活雑貨などのデザイン経験を経て、2020年に独立。2023年に株式JAMES BURY
DESIGN STUDIOを設立。「洗練されたストレスフリーな生活文化」をテーマに、プロダクト、デザイン戦略、CGI等の幅広い分野のデザインを手掛ける。
多摩美術大学・武蔵野美術大学非常勤講師
Web:James Kaoru Bury
Instagram:@jameskaorubury
ブースの一角には、「ゴミがどのようにリサイクルされ、タイルへと生まれ変わるのか」を紹介するストーリー展示を設置。廃棄物が原料へと変わり、リサイクルタイルとして完成するまでの過程と、リサイクルのプロセスを視覚的に表現し、循環型社会の実現に向けて解説しました。
壁面には、スラグ釉薬による「モルテノヴァ」の新色を。マット・ブライト・窯変釉・結晶釉といった釉薬ごとの個性が際立つ全ラインナップ55色を一堂に展示し、多彩な表情を持つタイルの魅力を余すことなく紹介しました。釉薬の種類ごとに異なる質感や光の反射による表情の変化を実際に見て触れていただくことで、来場者の方々に、モルテノヴァと溶融スラグの持つ無限の可能性を体感いただきました。
そして、ブースの床には、新たに発表した「暁」の新色を採用。上質な質感と落ち着きのある色調が空間全体を引き締めるとともに、実際の使用シーンをイメージしやすい展示となりました。
建築関係者をはじめ、ホテル業や鉄道事業といった、さまざまな業種の方々にも関心を持っていただき、ecorevoのリサイクルタイルの価値や環境への貢献について広く知ってもらう機会となりました。
カリモク家具とのコラボレーション
ブース中央には、愛知県の家具メーカー「カリモク家具」さんとのコラボレーションプロダクトを展示。
環境に配慮した製品開発の新たな一歩として、来場者の皆さまから大きな関心を寄せていただきました。このコラボレーションアイテムは、受注生産にて販売を予定しております。今後の展開にもぜひご注目ください!
※これらの製品詳細等につきましては、コンタクトフォームよりお問合せください。
"BORDER LATCH" TABLE
多治見の押出成形技術を活かし、テーブルの高さまで一体成形した新たなプロダクト。
シンプルなフォルムに、機能とデザインを融合させる要素としてラッシングベルトを用い、構造を固定しながらアクセントを加えています。
タイルそれぞれの異なる明度が織りなすグラデーションが、空間に柔らかな奥行きをもたらし、素材の持つ静謐な美しさを際立たせます。
"Z PILLAR" LAMP
多治見の押出成形技術を活かし、90角タイルの押出型から生まれた新たなランプ。
通常15mmでスライスされる素材を500mmまで押し出し、力強く素材感あふれる支柱を実現しました。ランプシェードには、カリモク家具のZ材という廃材を使用。
タイルの素朴で質感豊かな表面と、木材の温もりが織りなすコントラストが、静かに佇みながらも存在感のある光を生み出します。
"TWIN" VASE
押出成形時に背合わせで生まれるタイルの形状をそのまま活かしたフラワーベース。
背合わせのセットをモジュール化し、リズミカルで新鮮なフォルムを生み出しました。
目地材の色がアクセントとなり、タイルの素材感を引き立てながら、空間に鮮やかな印象をもたらします。
照明や什器のレイアウトにも細部までこだわり、リサイクルタイルの質感や色合いが際立つ空間を実現しました。訪れた方々が実際に素材に触れ、その風合いや魅力を五感で体感できるブースとなりました。
まとめ
今回の展示会では、ecorevoとリサイクルタイルを通じて、持続可能な建築資材の可能性を多くの方と共有できたことを、大変嬉しく思います。
ご協力いただいた関係者の皆様、貴重なご意見やご感想をお寄せくださった皆様にも、心より感謝申し上げます。皆様のご支援とご協力があったからこそ、今回の展示会が実りあるものとなりました。
各タイルメーカーがさまざまなコラボレーションを展開し、新たな価値を生み出していたことが印象的でした。私たちエクシィズも、この展示会で出会った方々や企業とともに、リサイクルタイルのさらなる可能性を広げる新たな取り組みを模索していきます。
皆様からいただいた貴重なご意見を活かし、ecorevoのラインナップをさらに充実させてまいります。今後の展開に、ぜひご期待ください!
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